学校の自由競争は、いい結果を生まない可能性がある!
朝日新聞の神奈川県版に私立高校と生徒の処分は、県立高校の260倍と言う記事があった。私立高校の処分が県立高校よりも厳しいのには、訳がある。それは、私立高校のほうが、自由競争に晒されているからだ。
このことを抽象的に言うと、教育の自由化は、徹底的に生徒の自己責任を問うのだ!ということだ。そして、学校は、教育力を向上させる以上に、生徒に自己責任を問うて、手に余る生徒を見放していくことになるのだ。
言うもでもなく、高校は、義務教育ではないから、生徒や保護者の任意性が、優先される。行くも行かないも個人の自由だ。だから、高校での処分も当然、義務教育の段階よりは、厳しいものになってしかるべきだが、しかし、県立と私立のこの格差は、あまりにも大きいと思う。
それは、どこに起因しているかと言えば、前述の私学が、自由競争に晒されているからだ。少しでも評判が落ちると私学の存続に影響を与えるからだ。俗に言う悪い生徒を私学が抱えるリスクは、県立高校が抱えるリスク以上に大きい。このことが、処分の格差になっていることは、誰でも想像できるはずだ。教育の自由化を推進すればするほど、こういう事態になっていくことは、目に見えている。公立学校もそういう傾向を強めることになるだろう。
教育の使命は、色々あるが、その一つに子どもに社会性を獲得させるという使命がある。しかし、教育の自由化は、そういう使命を奪う施策になる可能性があるということだ。学校選択制の競争の中で、学校自らが、自分の使命を放棄することになっていきそうな気がする。学校を追われた子どもたちは、一体どこに活路を見出すのだろう。



