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教育バウチャー制度って、そんなにいいものなのか


 私が、大学生だった時代に、教育バウチャー制度については、随分と議論された。教育利用券と言えるものを国から国民に支給し、国民は、その利用券を自分の教育方針に適した学校で使うと言うものだ。学校選択制とセットで議論されるものだ。
 また、私立学校と公立学校の垣根をある程度取り除いて、自由に競争させることによって、教育効果を高めようという狙いを持つ制度だ。
 この制度の成果については、まだ確定したものはないが、親の満足度は上がるらしい。しかし、それ上はまだまだ研究を待たなくてはならないだろう。
この教育バウチャー制度だが、要は、税金を教育にどう使うのかということだ。小さな政府を志向する時代には、必ず出てくる議論だが、教育を個人のものと考えるか、国のものと考えるかで、この教育バウチャー制度に対するスタンスは違ってくる。そして、教育の自由化をどう考えるかで、導入に反対か賛成かが違ってくるだろう。
 私見だが、この教育バウチャー制度で、教育格差を是正するというのは、幻想のような気がする。教育の格差は、教育の自由化が招いたものだ。
 その教育の自由化を推進する教育バウチャー制度では、教育の格差を是正することは出来ないだろう。所得格差に基づく教育バウチャーの制限を設ければ、是正されると言うのは、間違いだ。
 低所得層に多くの教育バウチャーを配り、高所得層には、教育バウチャーを制限する、ということ自体、無理があるだろうし、もしそのことが実現しても、教育格差は、是正しないと見た方が良い。
 それは、所得階層で、教育に対する意識が違うし、教育の更なる自由化に対して教育バウチャーだけでは、対応できないからだ。よって、教育格差は、是正されないだろうと思う。
 また、私立学校には、すでに助成金があるのに、更に公的資金が流れるのも、疑問視されるだろう。また、公立と私立の自由競争になっていけば、子ども不在の学校間による親獲得競争が繰り広げられて、教育自体が荒廃してしまう可能性が懸念される。
 私の考えでは、まず、教育の自由化がもたらした功罪をしっかり総括した後に、教育バウチャー制度についての議論があるべきだと思う。
 教育の自由化が、本当によかったのかどうか、もう一度考えるべきだと思う。その後に、来る議論のような気がする。皆さんは、どう思うだろうか。


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コメント

>公立と私立の自由競争になっていけば、子ども不在の学校間による親獲得競争が繰り広げられて、教育自体が荒廃してしまう可能性が懸念される。

現在塾講師の方が学校の先生より教え方が上手なのは、そこに競争があるからです。
荒廃した学校には生徒が集まらず、素晴らしい学校に生徒が集まることになるわけだから、結果的にすべての学校がどんどんよくなっていくのでは?

それと、お金がないから公立にいかざるをえない生徒がバウチャーを利用して好きな学校に行けるようになれば、それは一人一人の可能性を拡げることになると思います。


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