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2009年02月14日

中学受験で。


 随分前の話だが、中学受験にまつわる話を一つ。私の部下で、教育熱心な女性社員がいた。その部下の自慢の息子さんが、超難関国私立中学を受験した。私が指導していたわけではないので、この親子の関係も子ども本人の実力も分からないが、この子は、受験生の中でも非常に学力の高い子だったに違いない。そうでなければ、錚々たる受験校を受けることはないだろう。私は、随分と努力をしてきたんだろうなと思っていた。
 中学受験が終わったちょうど今頃、その部下に何気なく、息子さんの受験結果を聞いてしまった。よせばよかったのだが、本当にふと聞いてしまったのだ。そうしたら、残念なことに、第一志望の中学校も第二志望の中学校も落ちて、第三志望の中学校だけに合格したそうだ。この第三志望の中学校も非常に難しい超難関私立中学校なので、私から見れば、凄いことだ。
 しかし、その時の、その部下の物言いにブチギレてしまった。その部下曰く、「最低ですよ。うちの子は。あんな中学校にしか合格できないんですから。何やってたんですかね。私がっかりです!」。
 「君の残念な気持ちはわかる。随分と息子さんに期待していたのだろう。しかし、お母さんである君が、子どもの側に立ってなくてどうするんだ!君の息子は、きっと君の期待に応えたいと思って、必死に勉強し、必死に何かを我慢して受験に向かったはずだ。不合格で、傷ついているのは、君以上に息子さんだろう。その息子さんが、努力して勝ち取った学校を君が喜んで認めないでどうすんだ!君が息子さんの気持ちと向き合わなくてどうすんだ!」
 多分、こんなことをその部下の残念さを忘れて言ってしまった。だから、あとで、フォローするのが大変だった。私たちは、勝手に子どもに期待して、勝手にがっかりすることがあるが、子どもは子どもで、随分と親の思いを気にしているはずだ。そんな子どもの思いを忘れないようにしよう。子どもの思いに向き合って、子どもと対話をすることを忘れないようにしたいものだ。受験結果で一喜一憂するのは、親だけではない。子どもは、親より強く一喜一憂するものだ。このことを忘れずにいてほしい。



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