「本読む親の子優秀 下位はワイドショー」というベネッセ調査を読んで
学校は、文語的な文化を背景に持つところだ。知識は、基本的には、書き言葉の伝達なので、どうしても話し言葉よりも書き言葉に慣れている方が圧倒的に成績が取りやすくなる。子どもが、学校の文化に順応するためには、家庭での文化的なものが、学校文化的なものと共通項が多いほど、いいのだ。今回調査もそのことを裏付けるものだ。
文字情報に慣れている方が、学校では順応しやすい。社会学者のピエール・ブルデューが、文化資本(家庭が持つ文化的な能力や文化財=親の学歴や教育資格、本などの教養に関する物、文化的な習慣行動)が、学校教育に影響を与えると指摘して随分経つが、日本でもやっと広く知られるようになった。親の文化的な習慣が、子どもに影響を与えるのだ。
学校は、制度論としてみれば、社会の再生産装置なのだ。親の文化的なレベル(=所得のレベルと相関的な関係にある)を再生産するものが、学校制度だ。親と同じように子どもがなっていくのを制度としての学校が保証するようになっているのだ。今回の調査は、その小さな裏づけとでも言えるものだ。この記事を見て驚いている親御さんは、今からでも遅くはないから、少しは文化的な振る舞いをしてみてはどうだろうか。結果が出るのは、十年ぐらいかかるかもしれないが。



