校長の権限を拡大するか、校長になるプロセスを変えること!
少し前の新聞に、大阪府の橋本府知事が、30歳代でも学校長になれるように人事制度を改めるという提案の記事が載った。学校長に若手を起用するのは、非常にいいことだ。しかし、学校長の権限を拡大しない限り、若手が力を発揮することは、難しいように思う。若手の起用は、多分、古いしがらみや考え方に囚われることがない分、柔軟的な思考や行動が出来ることを期待してのことだろうが、そういう力を発揮するためには、年長教師が、組織上のラインに乗って動くことが、前提になる。間違っても「あなたの考えはあなたの考え。私の考えは私の考え。だから、私は私の思うところを行なう。」というような風土では、若手校長が年長教師に指示を出すことは難しいだろうと思うし、実効性は低いものになるだろう。だから、そういう教職員の風土を改革するために、教員の自律性の問題にメスをいれ、校長の権限の拡大をすることだ。それと校長になるためのプロセスを変革し、現実的に実力が評価対象になるようにするべきだ。
企業では、実力主義が貫徹しているから、若手の出世を認める雰囲気がある。彼だったら、実力もあるから彼の言うことを聴いてみようと年長社員も思うが、学校長の選考プロセスは、基本的に管理職試験によるもので、筆記試験と面接試験、勤務評定によるが、現場の活躍は、基本的には、大きく反映されない。その学校の教職員集団の承認によってなるものではない。その人の持っている知識や認識を問う形で試験を行い、それをパスして、教頭や校長になるのだ。これでは、リーダーとして正統性が保証されないのだ。この校長になるプロセスを変えることが重要だと思う。ここが、弱冠39歳で府知事をしっかりこなしている橋本府知事と大きく違うところだ。橋本府知事が力を発揮できるのは、選挙で選ばれたという正統性があるからなのだ。
校長になるためのプロセス改革を行い、そして校長の権限の拡大を行なって欲しい。そうすれば、若手に関わらず校長が力を発揮する下地が出来るはずだ。有名人が落下傘部隊のように降りてきて力を振るうことは出来るが、普通の人間が、急に指名を受けても学校長として力を振ることは難しいのだ。リーダーになるためには、それなりの正統性と権限が必要なのだ。
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