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学校法人 郁文館夢学園理事 兼郁文館中学校校長 大木一也

郁文館夢学園の教育現場と教育理念
教育プログラムのご紹介
学校と保護者との取り組みについて
校長先生からのメッセージ

その1

郁文館夢学園の教育現場と教育理念

大手居酒屋チェーン店「ワタミ」などを始め飲食業界で活躍されている経営者が、運営されている学校と言う事で有名では有りますが、他業界で培われてきたノウハウなどがどのように教育現場に反映されていると思われますか。

色々有りますが、まず挙げられるのが学校の理念及び教育目標を定めたことです。創立者の建学の精神は脈々と受け継がれておりましたが、現代に見合った学校の教育理念がございませんでした。第1期の改革では本学園全体の理念に止まらず、中学・高校・グローバル高校・及び学年・教科毎の理念を定めました。その理念達成の為に明確な目標設定ができるようになったのです。

次に教師に対する評価制度が導入された事です。以前はいわゆる年功序列型で永く勤めているから重要なポストに就いてもらうなど、勤続年数などに応じて役職を決めている傾向が有りましたが、(※)現理事長が就任してからは教師に対する360°評価により、能力や実績を優先するようになりました。勤続年数が短い先生でも先輩教師を追い越して、主任や部長として活躍していただく機会が増えたことは事実です。360°評価の中から生徒・保護者アンケートについて一例を挙げさせていただきます。学期毎に授業担当者の先生に対する授業のわかりやすさなどを「生徒アンケート」として集計し、保護者の皆様方に対しては、学校及び担任の先生に対する「保護者アンケート」を実施しております。当然ですが上司・部下評価も細分化しております。その結果として、授業担当者及びクラス担任を学期途中ではありますが、変更する事が有りました。このような例は無い事が一番ですが、どの企業でも結果に対しての評価と、その後の対策をスピードをもって行う事は、サービスを受ける側にとっての安心や信頼につながりますし、サービスを提供する側も常に生徒や保護者にとって一番良い事を、各教師自ら考え行動することとなり、結果としてお互いにプラスだと考えています。仕事は「100%か0」ということです。

生徒や保護者の満足度を高める経営方針は、時代的な流れとして企業側に求められている傾向では有りますよね。

しかし、学校教育においては生徒たちの人気取りに先生が意識してしまい、結果的に中身が伴わない授業になってしまうのではないか、と心配してしまいますがいかがでしょうか。

顧客満足度を高める傾向と似ています。確かにアンケートを始めたばかりのときは教師側に生徒に対する遠慮が有り、生徒を叱らず、おもねる先生もおりましたが、突き詰めていくとそれは一過性のものでした。

現在では、生徒に甘い授業を行っている先生は年度の最終評価が低く、学年の最初は厳しくても生徒にとって本当に良い授業を展開しておられる先生は、最終的に最高の評価を生徒及び保護者から頂いております。逆に最初は生徒に甘くて高い評価を頂いたとしても、そんなゴマをするような教師は最終的には低い評価しか受けません。やはり生徒諸君や保護者の方々が求めているのは、厳しいが、本気で子供を叱ってくれる先生。子供のために一緒に夢や目標に寄り添ってくれる先生であると理解しております。

郁文館夢学園では、「ワタミ」の理念と一緒で仕事は「100%か0」と考えています。

一度やると方向性を決めたからには100%結果がでるまでやりきる、無駄があるようなら0になるまで減らすようにしています。例えば、生徒の基本的な生活習慣確立の為に、学校全体で終日遅刻者0運動を実施しております。42クラス・1500人の一日遅刻を0にする事はなかなか難しいですね。今日も全校で8名が遅刻(4名は風邪等の通院後登校)いたしました。それでも、生徒と教師が一丸となって目標に向かって頑張っております。


(※)郁文館の理事長、渡邊美樹氏は大手居酒屋チェーン店「ワタミ」の代表取締役を務めるかたわら、会社又は個人としても介護や教育分野にも力を注ぎ、2003年3月には現:郁文館夢学園(当時:郁文館学園)の理事長に就任する。

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